JAZZ LABO BLOG

矢堀孝一 JAZZ道 遅弾きのススメ


普通は「速弾き」という言葉が知られている。「遅弾き」とは、文字通り遅く弾くことだ。
私のレッスンの方法の一つであるが、これは色々な良い効果がある。
例えばアラン・ホールズワースのとても速いフレーズをトランスクライブして弾きたい、とする。
そりゃ、「速弾き」じゃあないか。と思うなかれ。とても速いフレーズだ、誰でもそのスピードですぐに弾けるだろうか。その可能性はほぼゼロに等しい。
そこで、「遅弾き」だ。まず、トランスクライブは正確にやる。
どんな手段でも結構。そのまま何度も聴く、スピードを落として取る、コピー譜を買ってきてもまあどうしても取れないならしょうがない。そして、それを譜面に書く。譜面がダメならカタカナでもタブ譜でもいいから、とにかく書く。人間は忘れてしまう。紙は何年でも覚えている。書いたものを1音1音ゆっくり弾いていく。メトロノームのテンポを実際の速さの半分以下で、16分音符なら16分音符、6連なら6連しっかりと弾き、それを楽しむことだ。後はテンポを少しずつ速くしていけば、それが「日頃の努力」になる。
どんなフレーズだろうと、何日も、何ヶ月もまたは何年もかけてやれば必ず弾けるようになるだろう。 

2011年2月 8日 10:17
ページの一番上へ